ウスバキトンボとは?
うすばきとんぼ
ウスバキトンボとは、世界中の熱帯・温帯域を大規模に移動する渡りトンボで、日本では夏から秋にかけて大量発生が見られます。
ウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉、学名 Pantala flavescens)は、エリスマトガタ科に属するトンボで、地球上で最も広く分布するトンボのひとつです。翅が薄く黄みがかっており、全体的に黄橙色をしています。体長は約4〜5センチメートルです。
最大の特徴は、長距離にわたる「渡り」を行うことです。アフリカ・インド・東南アジア・東アジアなどの広域を世代をまたいで移動することが研究により明らかにされており、モンスーンの気流を利用して数千キロメートルを移動するとされています。インドと東アフリカの間を往復する集団は、動物界最長クラスの渡りとして注目を集めています。
日本では夏から秋にかけて南方から飛来し、水田や池のほとりで大群が見られます。「盆とんぼ」「精霊とんぼ」とも呼ばれ、お盆の時期に祖先の霊とともに帰ってくると伝えられる地域もあります。ただし日本での繁殖個体は冬を越せないため、毎年新たに渡ってくる個体が日本各地に広がります。
- 分類:エリスマトガタ科
- 分布:熱帯〜温帯の全世界
- 渡り:モンスーン気流を利用した長距離移動
- 日本での別名:盆とんぼ・精霊とんぼ
小さな体で地球規模の旅をするウスバキトンボは、昆虫の移動能力の驚異を示す存在として、生態学的にも注目されています。
使い方・例文
お盆のころに大量のトンボが田んぼや住宅地を飛び回っているとき、そのほとんどがウスバキトンボであることが多く、「盆とんぼ」と呼ぶ地域もあります。
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