イーリアンパイプスとは?
いーりあんぱいぷす
イーリアンパイプスとは、アイルランド伝統音楽を代表するバグパイプの一種で、口ではなく腕の下に挟んだふいごで空気を送り込む独特の楽器です。
イーリアンパイプス(Uilleann Pipes)は、アイルランド固有のバグパイプで、ゲール語で「ひじのパイプ」を意味します。スコットランドのハイランドバグパイプが口で空気を吹き込むのに対し、イーリアンパイプスは演奏者の腕の下に挟んだ皮袋(バッグ)とふいご(ベロー)を肘で操作して空気を供給します。このため座ったまま演奏するのが基本で、屋内での演奏に適しています。
楽器の構成は複雑で、主に次の部品から成ります。
- チャンター:旋律を奏でる主管。2オクターブ近い音域を持ちます。
- ドローン:持続低音を出す複数の管。
- レギュレーター:和音を加えることができるアイルランド独自のキー付き管。
このレギュレーターの存在がイーリアンパイプスの最大の特徴で、一人の演奏者がリズム・旋律・和音を同時に表現できます。音色は柔らかく繊細で、他のバグパイプと比べて音量が控えめなため、伝統音楽のセッション(アイリッシュ・セッション)でも親しまれています。習得難易度が高い楽器として知られており、熟練した演奏者は「パイパー」と呼ばれます。
使い方・例文
アイルランドの伝統音楽パブで行われるセッションでは、フィドルやフルートとともにイーリアンパイプスが加わり、独特の柔らかな音色でリールやジグのリズムを奏でます。
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