アポジーとは?
あぽじー
アポジーとは、地球を周回する衛星や月が軌道上で地球から最も遠くなる点のことで、「遠地点」とも呼ばれます。
アポジー(apogee)は、地球を中心とする楕円軌道において、軌道上の天体が地球から最も離れた位置を指す天文学用語です。日本語では遠地点(えんちてん)とも呼ばれます。反対に、地球に最も近い点はペリジー(近地点)といいます。
地球を含む惑星の周りを回る天体は、ケプラーの法則に従い楕円軌道を描きます。この楕円の長軸の両端がアポジーとペリジーに対応します。アポジーでは天体の速度が軌道上で最も遅く、ペリジーでは最も速くなります。これは角運動量保存則から導かれる現象です。
アポジーの概念は実用的な場面でも重要です。
- 人工衛星の打ち上げ:ロケットが衛星をいったんアポジーへ向かう楕円軌道に投入し、アポジーでエンジンを噴射して目標軌道に乗せる「アポジーキック」が行われます。
- 月の観測:月がアポジーにあるとき「マイクロムーン」と呼ばれ、見かけの大きさが約14%小さく見えます。
- GPS・通信衛星:軌道設計においてアポジー・ペリジーの制御が精密に行われます。
なお、太陽を周回する天体における同様の概念は「アフェリオン(遠日点)」と呼ばれ、アポジーは特に地球周回軌道に限定した用語です。宇宙開発や天体力学の基本語として広く使われています。
使い方・例文
「静止衛星の打ち上げでは、アポジーモーターを点火して楕円軌道から円軌道に移行させる」のように、人工衛星の軌道設計や宇宙開発の文脈で頻繁に登場します。
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