アオカビとは?
あおかび
アオカビとは、青緑色のコロニーを形成する糸状菌の総称で、食品の腐敗原因になる一方、抗生物質ペニシリンの発見にも深く関わったカビです。
アオカビは、子囊菌門に属する糸状菌(カビ)のうち、青緑色の分生子(胞子)を多数形成するペニシリウム属(Penicillium)の菌類の総称です。自然界のあらゆる環境に広く分布しており、空気中にも常に胞子が漂っています。
アオカビが歴史上最も大きな注目を集めたのは、1928年にイギリスの細菌学者アレクサンダー・フレミングが、アオカビ(Penicillium notatum)がブドウ球菌の増殖を阻止することを偶然発見したことがきっかけです。この発見が世界初の抗生物質「ペニシリン」の開発につながり、感染症治療に革命をもたらしました。
私たちの身近では、アオカビは以下のような場面で登場します。
- 食品(パン・柑橘類・チーズなど)の表面に青緑色のカビが生える
- ブルーチーズ(ロックフォール・ゴルゴンゾーラなど)の熟成に特定のアオカビ菌株が活用される
- 有機物の分解(自然界における物質循環)に貢献する腐生菌として機能
アオカビの胞子を吸い込むことでアレルギー反応や気管支喘息が引き起こされる場合もあります。食品に発生したアオカビはカビ毒(マイコトキシン)を産生することもあるため、カビが生えた食品を食べることは避けるべきです。適切な湿度管理と食品保存がアオカビ繁殖の防止に有効です。
使い方・例文
冷蔵庫に入れておいたミカンの表面に青緑色のふわふわとした斑点が現れたとき、それがアオカビの典型的な発生例であり、そのまま食べると健康被害につながる可能性があります。
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