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ペニシリウムとは?

ぺにしりうむ

ペニシリウムとは、青カビとも呼ばれる糸状菌の属で、抗生物質ペニシリンの発見源となったことで科学史上重要な微生物です。

ペニシリウム(Penicillium)は、アオカビ科(Aspergillaceae)に分類される糸状菌(カビ)の属で、世界中の土壌・空気中・腐敗した有機物に広く分布しています。300種以上が知られており、青緑色や灰緑色のコロニーを形成することから「青カビ」とも呼ばれます。

ペニシリウムが科学史に与えた最大の貢献は、ペニシリン発見です。1928年、イギリスの細菌学者アレクサンダー・フレミングが、Penicillium notatum(現在のP. chrysogenum)がブドウ球菌の増殖を阻害することを偶然観察し、その活性物質をペニシリンと命名しました。これが抗生物質時代の幕開けとなり、医学に革命をもたらしました。

一方、ペニシリウムは発酵食品の製造にも深く関わっています。

  • P. roqueforti:ロックフォールチーズ(フランス)の青カビ熟成に使用
  • P. camemberti:カマンベールチーズの外皮白カビ(同属の近縁)
  • P. glaucum:ゴルゴンゾーラチーズなどの熟成

食品腐敗・農作物の病害(青カビ病)の原因となることもあり、有害面も持ち合わせています。バイオテクノロジー分野では有機酸や酵素の生産にも活用されています。

使い方・例文

フレミングがペニシリウムの菌から抗生物質ペニシリンを発見したエピソードは、科学の偶然の発見(セレンディピティ)を説明する際の代表例として教科書に登場します。また、チーズ売り場でゴルゴンゾーラなど青カビチーズを説明する文脈でも登場します。

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