アイスコアとは?
あいすこあ
アイスコアとは、氷床や氷河から円柱状に掘り出した氷のサンプルで、過去の気候や大気の記録が閉じ込められています。
アイスコア(ice core)は、南極やグリーンランドなどの氷床、あるいは高山の氷河に特殊なドリルを用いて穴を掘り、円柱状に採取した氷の試料です。氷は毎年降り積もる雪が圧縮されて形成されるため、深い層ほど古い時代の情報を保持しています。
アイスコアの最大の価値は、氷の中に閉じ込められた気泡にあります。この気泡には当時の大気がそのまま封入されており、過去の二酸化炭素濃度やメタン濃度を直接測定することができます。また、酸素や水素の同位体比を分析することで当時の気温を推定でき、火山噴火の証拠となる硫酸イオンや花粉・塵なども記録されています。
アイスコアから得られる主な情報は次のとおりです。
- 過去数十万年にわたる気温変化
- 温室効果ガス(CO₂・CH₄)の濃度変動
- 火山噴火の時期と規模
- 太陽活動の変化
- 砂漠の拡大縮小など環境変化
南極のドームCで採取されたアイスコアは約80万年前まで遡ることができるとされており、地球の気候変動を解明するうえで極めて重要な証拠となっています。現代の気候科学において、アイスコア研究は地球温暖化の理解に欠かせない分野です。
使い方・例文
「アイスコアの分析により、産業革命以降に大気中のCO₂濃度が急激に上昇したことが明らかになった」というように、古気候学や環境科学の文脈でよく登場します。
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