くずし字とは?
くずしじ
くずし字とは、毛筆で素早く書くために楷書の字形を崩した日本の伝統的な書体で、古典文書や古文書の読解に必須の知識です。
くずし字とは、楷書(かいしょ)の字形を毛筆で流れるように崩して書いた書体の総称で、歴史的には「草書(そうしょ)」「行書(ぎょうしょ)」などを指します。平安時代から江戸時代末期にかけて、日本では日常の文書・書籍・手紙のほとんどがくずし字で書かれていました。
くずし字の種類と特徴を大まかに整理すると以下の通りです。
- 行書:楷書を少し崩した書体。現代人にも比較的読みやすい
- 草書:楷書を大幅に簡略化した書体。専門的な学習なしには判読が困難
- 変体仮名:平仮名が現代の字形に統一される以前に使われていた異体字の仮名
明治33年(1900年)の小学校令改正によって仮名の字体が統一されたことで、現代日本人はくずし字を読む機会がほぼなくなりました。しかし日本には膨大な量の古典籍・古文書が残っており、歴史研究・文化財保護・郷土史研究においてくずし字の読解力は不可欠です。近年は機械学習を活用したくずし字認識システム(KuroNetなど)の開発も進んでいます。
使い方・例文
江戸時代の日記や手紙を読もうとしたときにくずし字の壁に突き当たります。また、美術館や博物館で古い巻物を見るとき、解説に「くずし字で書かれた江戸期の写本」といった表現が使われる場面でこの言葉が登場します。
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