行書とは?
ぎょうしょ
行書とは、楷書を崩して書いたもので、速く書けながらも読みやすさを保った漢字の書体です。
行書(ぎょうしょ)は、楷書と草書の中間に位置する漢字の書体で、筆画の一部を省略したり連続させたりすることで、楷書よりも素早く書けるよう発展した書き方です。草書のように極端に崩されていないため、判読性が比較的高い点が特徴です。
中国では後漢時代(1〜3世紀)頃に成立したとされ、日常的な書簡や記録に広く用いられてきました。王羲之(おうぎし)の「蘭亭序」は行書の最高峰と称される作品として知られています。日本には奈良時代以降に伝わり、書道において楷書・行書・草書・篆書・隷書の「五体」のひとつとして位置づけられています。
行書の主な特徴は以下の通りです。
- 隣接する筆画を「連綿(れんめん)」でつなげる
- 点や払いを省略・簡略化する
- 筆の動きの勢いや流れを重視する
- 楷書に比べ書写速度が高い
現代では印鑑・表札・のし袋など、改まった場面ながら速筆も求められる用途で活用されるほか、書道の学習段階においても楷書の次に習う書体として広く親しまれています。
使い方・例文
書道の稽古で楷書をマスターした後に行書へ進むことが多く、手紙や表書きなど日常の毛筆場面でよく使われます。
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