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アルバトロス科とは?大きな翼で海を渡る大型海鳥の生態を解説する

公開 2026年8月23日

この記事は 「アルバトロス科とは?」 の解説をくわしく掘り下げたものです。

アルバトロス科とは

アルバトロス科とは、ミズナギドリ目に属する海鳥の分類群で、日本では「アホウドリ科」という和名で呼ばれています。細長く大きな翼を持ち、ほとんど羽ばたくことなく滑空を続けて長い距離を飛び続けられることが最大の特徴です。世界中の海洋に広く分布し、なかでも南半球の海域に多くの種が生息しています。

驚異的な飛行能力

アルバトロス科の鳥は、翼開長(翼を左右いっぱいに広げたときの長さ)が3メートルを超える種も存在し、これは現存する鳥類の中でも屈指の大きさです。この長大な翼を活かし、海面近くの風の強さの違いを利用して羽ばたきをほとんど使わずに飛び続ける「ダイナミックソアリング」という飛行技術を身につけています。上昇気流と下降気流を巧みに乗り継ぐことで、わずかなエネルギー消費で驚くほど長い距離を移動できるのです。この能力によって、餌となる魚やイカを探して広大な海域を移動しながら暮らすことができます。

生活史と繁殖

アルバトロス科の鳥は、一生の大半を陸に上がることなく海上で過ごすという、鳥類の中でも特異な生活史を持っています。繁殖期にのみ、決まった離島などに集団で上陸し、つがいで協力しながら子育てを行います。多くの種で成長がゆっくりで、繁殖を始めるまでに数年を要するほか、一度に産む卵の数も一個程度と少なく、長寿であることも知られています。数十年にわたって生きる個体も確認されており、鳥類の中でも特に寿命が長いグループのひとつです。

食性と採餌行動

アルバトロス科の鳥は、主に海面近くに浮かぶ魚類やイカ、甲殻類などを捕食しています。飛行しながら海面を観察し、獲物を見つけると急降下して水面近くでついばむように捕らえる採餌行動が知られています。嗅覚を頼りに餌のありかを探る能力にも優れており、遠く離れた場所からでも餌が集まっている海域を察知できるとされています。近年では、漁船から出る漁業廃棄物に引き寄せられる個体も観察されており、人間の活動と海鳥の行動との関わりも研究の対象になっています。

求愛のダンス

アルバトロス科の鳥は、つがいを形成する際に独特の求愛ディスプレイを行うことでも知られています。翼を大きく広げたり、くちばしを打ち鳴らしたり、体を左右に揺らしたりといった一連の動作を繰り返し、これは種によって決まった型を持つダンスのような行動です。一度つがいになると長期間同じ相手と関係を続ける種が多く、繁殖のたびに複雑な求愛行動を繰り返すことで絆を確認し合っていると考えられています。

保護の取り組み

日本近海では、かつて羽毛を採取する目的でアホウドリが大量に乱獲され、一時は絶滅したと考えられるほど個体数が激減した歴史があります。その後の保護活動によって個体数は回復傾向にあるものの、現在も絶滅危惧種として国際的な保護の対象になっています。海洋を漂う漁具に絡まったり、延縄漁業で誤って捕獲されたりすることも、現在のアルバトロス科の鳥たちが直面している課題として知られています。

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