Ⅱ型肺胞上皮細胞とは?
にがたはいほうじょうひさいぼう
Ⅱ型肺胞上皮細胞とは、肺の肺胞内面を覆う細胞の一種で、肺の表面活性物質(サーファクタント)を産生・分泌する重要な細胞です。
Ⅱ型肺胞上皮細胞(Type II alveolar epithelial cells、AT2細胞とも呼ばれる)は、肺胞の内面を覆う上皮細胞の一種です。肺胞上皮はⅠ型とⅡ型の二種類で構成されており、表面積の大部分を占めるⅠ型細胞に対し、Ⅱ型細胞は数は多いものの小型で立方体状の形態をしています。
Ⅱ型肺胞上皮細胞の最も重要な役割は、肺サーファクタント(界面活性物質)の産生・貯蔵・分泌です。サーファクタントは肺胞の表面張力を低下させ、呼吸のたびに肺胞が潰れないよう維持する働きをします。早産児ではこのサーファクタントが不足するため、呼吸窮迫症候群(RDS)を引き起こすことがあります。
Ⅱ型肺胞上皮細胞のもう一つの重要な機能は、幹細胞としての役割です。肺が損傷を受けた際に増殖し、失われたⅠ型肺胞上皮細胞に分化することで肺胞の修復を担います。
医学的にはⅡ型肺胞上皮細胞は以下の文脈で特に注目されています。
- 早産児の呼吸窮迫症候群——サーファクタント補充療法の対象
- 急性呼吸窮迫症候群(ARDS)——損傷後の回復における役割
- 肺線維症——異常な修復プロセスとの関係
- COVID-19——ウイルスの感染標的細胞としての研究
使い方・例文
早産で生まれた赤ちゃんの呼吸が弱い場合、Ⅱ型肺胞上皮細胞が産生するサーファクタントの不足が原因であることが多く、人工サーファクタントを気管内に投与する治療が行われます。
この用語をシェア
最終更新: