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肺サーファクタントとは?

はいさーふぁくたんと

肺サーファクタントとは、肺胞の内壁を覆うリン脂質を主成分とする界面活性物質で、肺胞の虚脱を防いで呼吸を支える重要な物質です。

肺サーファクタント(Pulmonary Surfactant)は、肺胞の内面を覆う薄い液体層(肺胞液)の表面を構成する界面活性物質です。主成分はジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)というリン脂質で、タンパク質(SP-A、SP-B、SP-C、SP-D)も含まれます。

肺胞は無数の小さな袋状の構造体ですが、その内側の液体層には表面張力が生じ、この力が働くと肺胞は収縮・虚脱しようとします(ラプラスの法則)。肺サーファクタントは、この表面張力を大幅に低下させることで肺胞が呼気時にも潰れずに形を保てるようにします。これにより、次の吸気で肺を再び膨らませる際のエネルギーが節約され、楽に呼吸できます。

また、肺サーファクタントは肺の免疫防御にも関与しており、SP-AやSP-Dは病原体への結合や炎症調節に働きます。

肺サーファクタントは胎生約34週以降に肺の2型肺胞上皮細胞(Type II pneumocyte)が本格的に産生し始めます。早産児ではサーファクタントが不足するため、新生児呼吸窮迫症候群(RDS)を引き起こします。現代では牛・豚の肺から精製したサーファクタント製剤を気管内投与する補充療法が確立しており、早産児の救命率を大幅に向上させました。

使い方・例文

妊娠30週未満で生まれた早産児は肺サーファクタントが十分に産生されておらず、呼吸困難に陥ることがあります。このとき医師はサーファクタント製剤を気管に直接注入し、肺胞の虚脱を防ぎます。

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