ATP拭き取り検査とは?
えーてぃーぴーふきとりけんさ
ATP拭き取り検査とは、食品製造現場などの衛生状態を数秒〜数分で判定する迅速検査法です。
ATP拭き取り検査(ATPふきとりけんさ)とは、生物のエネルギー分子であるATP(アデノシン三リン酸)の残存量を発光反応で測定することで、食品残渣・微生物・体液などによる汚染の程度を迅速に把握する衛生検査法です。ATPバイオルミネッセンス法とも呼ばれます。
生きた細胞はATPを豊富に含み、死滅後も一定時間は残存します。専用のスワブ(綿棒状の拭き取り具)で検査面を拭い、ルシフェリン-ルシフェラーゼ試薬と反応させると、ATPの量に応じた発光が起きます。この光量をRLU(相対発光量)という単位で数値化します。
従来の培養法による微生物検査は結果が出るまで数日かかりますが、ATP検査は現場で数秒〜数分で結果が得られる点が最大の特徴です。主な用途は以下のとおりです。
- 製造ライン・調理台・まな板などの洗浄後の確認
- 洗浄作業の改善点の特定
- HACCP管理における清潔度の記録
- 新人スタッフへの衛生教育ツール
ただし、ATPは微生物だけでなく食品残渣にも含まれるため、値が高いからといって必ずしも細菌汚染があるとは限らず、補完的な検査として活用されます。食品工場・給食施設・病院・飲食店などで広く導入されています。
使い方・例文
調理台を洗浄した直後にスワブで拭い取り、専用の測定器にセットすると数秒でRLU値が表示され、その場で清潔度の合否を判定できます。
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