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黒死病パンデミックとは?

こくしびょうぱんでみっく

黒死病パンデミックとは、14世紀ヨーロッパを中心に大流行したペスト(黒死病)による歴史上最大規模の感染症の大流行です。

黒死病パンデミックとは、主に14世紀中頃(1340年代〜1350年代)に中央アジアから始まりヨーロッパ全土へ拡大した、ペスト菌Yersinia pestis)による史上最も壊滅的な疫病の大流行を指します。皮膚が黒ずむ症状や出血性の皮膚壊死を伴うことから「黒死病」と呼ばれるようになりました。

ペスト菌はネズミなどの齧歯類に寄生するノミを媒介として人間に感染します。感染すると腋の下や鼠径部のリンパ節が腫れ上がる「腺ペスト」が最も多く、肺に感染した「肺ペスト」は飛沫感染も起こすため特に致死性が高いとされました。当時の医療知識では原因も対策も不明であり、隔離や焼き払いなど原始的な措置しか取れませんでした。

この流行がヨーロッパ社会に与えた影響は計り知れず、以下の点が特に重大でした。

  • 人口が当時のヨーロッパで3分の1〜半数程度減少したとも推計される甚大な人的被害
  • 農村労働力の激減による封建制度の動揺と農民の地位向上
  • 教会権威への不信と宗教観・死生観の変容
  • ユダヤ人などへの迫害・スケープゴート現象の激化

黒死病パンデミックはその後も断続的に流行を繰り返し、17世紀頃まで欧州社会に影響を与え続けました。現代でもペストは存在しますが、抗生物質により治療可能となっています。この歴史的出来事は、社会の脆弱性と感染症対策の重要性を示す教訓として今も研究され続けています。

使い方・例文

歴史の授業や感染症の歴史を扱う書籍で、「中世ヨーロッパで人口を激減させた黒死病パンデミック」として登場することが多く、現代のパンデミック対策を論じる際の比較事例としても頻繁に引用されます。

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