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麦門冬とは?

ばくもんどう

麦門冬とは、ジャノヒゲ(ヤブラン科)の根のふくれた部分を乾燥させた生薬で、咳や口の渇きを鎮める潤肺・滋陰の作用で知られます。

麦門冬(ばくもんどう、学名:Ophiopogon japonicus)は、ユリ科またはキジカクシ科(旧ユリ科)のジャノヒゲの根に生じる紡錘形の膨大部を乾燥させた生薬です。中国名では「麦冬」とも呼ばれ、数千年にわたって東洋医学で使用されてきた重要な薬草のひとつです。

中医学・漢方医学では、麦門冬は「滋陰潤肺(じいんじゅんぱい)」の働きがあるとされます。肺や胃の乾燥を潤し、空咳・痰の少ない咳・口や喉の渇きを和らげる目的処方されます。また、胃の熱を冷まし、食欲不振や便秘の改善にも用いられます。

麦門冬を含む代表的な漢方処方には以下のものがあります。

  • 麦門冬湯(ばくもんどうとう):空咳・気管支炎・咽頭炎に広く使用
  • 炙甘草湯(しゃかんぞうとう):動悸・不整脈に使用
  • 竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう):発熱後の口渇・倦怠感に使用

現代の研究では、麦門冬に含まれるステロイドサポニンや多糖類が抗炎症・免疫調節・抗酸化作用を示すとの報告があります。日本の一般用漢方薬としても広く流通しており、乾燥が気になる季節の咳止めとして家庭でも利用されています。

使い方・例文

「秋から冬にかけての空咳が続くため、薬剤師に相談したところ麦門冬湯を勧められた」というように、漢方薬の処方や東洋医学の解説でよく登場します。

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