風炉先屏風とは?
ふろさきびょうぶ
風炉先屏風とは、茶道の点前座において風炉の向こう側に立てて茶席の空間を区切るための小屏風で、茶室の結界を整える重要な道具のひとつです。
風炉先屏風(ふろさきびょうぶ)は、茶道で使われる道具のひとつで、風炉(ふろ)の背後(客席側から見て奥)に立てる小型の二曲屏風です。一般的な屏風に比べてひとまわり小さく、茶席の空間を仕切り引き締める役割を持ちます。
茶道においては、点前座(てまえざ:亭主が茶を点てる場所)と客の座る空間を明確に区分することが大切です。風炉先屏風はこの境界をつくる「結界」の役割を果たし、点前座に落ち着きと格式をもたらします。同時に、炭火の風炉から生じる熱や気流が客の方向へ直接流れることを防ぐ実用的な意味もあります。
風炉先屏風の形式や素材は多岐にわたります。
- 白紙や鳥の子紙(クリーム色の和紙)を張ったシンプルなもの
- 金地・銀地に絵や文様を描いたもの
- 木地や塗りの枠に和紙を張ったもの
- 大きさや高さは流派や茶室の広さによって異なる
風炉先屏風は夏の茶(5月〜10月の「風炉の季節」)に用いられ、冬の茶(炉の季節)には使いません。茶室の様式・季節・席の格に合わせて屏風を選ぶことも亭主の目利きのひとつとされ、茶の湯の美意識を体現する道具として位置づけられています。
使い方・例文
「茶会の準備で、亭主は白紙張りの風炉先屏風を点前座の後ろに立て、空間を引き締めた」というように、茶席の設えや茶道具の説明の場面で使われます。
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