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頸部聴診法とは?

けいぶちょうしんほう

嚥下時に頸部に聴診器を当てて嚥下音・呼吸音を聴取し、誤嚥や咽頭残留の有無を判断する非侵襲的評価法です。

頸部聴診法(Cervical Auscultation)は、食物や液体を嚥下する際に喉頭・咽頭付近から発生する嚥下音と呼吸音を、頸部に当てた聴診器で聴取・評価することで、誤嚥や咽頭残留の有無を推定する方法です。嚥下造影検査や嚥下内視鏡検査と比べて機器が少なく、ベッドサイドでも実施しやすい非侵襲的なスクリーニング手法として注目されています。

正常な嚥下では「クッ」「ゴク」などの明瞭な嚥下音が聴取され、その前後の呼吸音は清澄です。誤嚥や咽頭残留がある場合、嚥下音の性状が変化したり、嚥下後に「ゴロゴロ」「ガラガラ」といった湿性雑音や喘鳴様の呼吸音が出現することがあります。

評価のポイントは以下のとおりです。

  • 聴診器を輪状軟骨の外側、胸鎖乳突筋の前縁に当てる
  • 嚥下音の大きさ・性状・持続時間を観察する
  • 嚥下前・中・後の呼吸音の変化を聴き取る
  • 湿性嗄声(wet voice)の有無も確認する

頸部聴診法は習熟度や使用機器によって判断が異なるため、評価者間の信頼性を高めるための訓練が必要です。近年は聴診音をデジタル録音・解析するシステムも研究されており、客観的評価への応用が期待されています。改訂水飲みテストなど他のスクリーニングと組み合わせることで、嚥下機能をより多角的に評価できます。

使い方・例文

言語聴覚士が食事中の患者の頸部に聴診器を当て、嚥下後に湿性雑音が聴取されたことから誤嚥を疑い、精密検査(VF・VE)の必要性を医師に報告する場面で使われます。

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