聴診器とは?
ちょうしんき
聴診器とは、医師や看護師が患者の心音・呼吸音・腸音などを体外から聴くために使う医療器具です。
聴診器とは、体内から発生する音(心音・呼吸音・腸蠕動音・血管音など)を増幅して耳で聴くための医療器具です。医師・看護師・救急救命士などの医療従事者が日常的に使用する診察道具のひとつで、医療の象徴的な器具としても広く知られています。
聴診器の基本的な構造は、胸に当てる「チェストピース」、音を伝える「チューブ」、耳に差し込む「イヤーピース」の3つから成ります。チェストピースには、広い面積で低音を聴く「ベル(膜なし側)」と高音を聴く「ダイアフラム(膜あり側)」の2面が備わっているものが一般的です。
聴診器で聴く主な情報には次のものがあります。
- 心音:心臓弁の開閉音(「ドックン」)。異常があると雑音(心雑音)が聞こえます。
- 呼吸音:肺への空気の出入り音。ぜんそくや肺炎では異常音(ラ音)が現れます。
- 腸音:腸の蠕動運動の音。腸閉塞では音が聞こえなくなります。
- 血圧測定:血圧計と組み合わせてコロトコフ音を聴き取ります。
聴診器は19世紀初頭にフランスの医師ルネ・ラエンネクが発明したとされ、それ以来、医療現場で欠かせない診察ツールとして改良が続けられてきました。近年では電子聴診器も普及し、音をデジタル化して記録・分析することも可能になっています。
使い方・例文
内科の診察室で医師が背中や胸にあてて「深呼吸してください」と言うときに使われるのが聴診器です。肺や心臓の音を聴くことで、異常の有無を素早く確認することができます。
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