電磁軟鉄とは?
でんじなんてつ
純度の高い鉄を原料とし、優れた磁気特性と低い保磁力を持つ軟磁性材料で、電磁気応用部品に広く用いられます。
電磁軟鉄とは、不純物含有量を極力低減した高純度の鉄を指し、外部磁場に対して容易に磁化され、磁場を取り除くと磁化が失われやすい(残留磁気・保磁力が低い)という特性を持つ軟磁性材料です。
鉄は本来、磁性を帯びやすい金属ですが、炭素・窒素・硫黄・リンなどの不純物が含まれると磁壁の移動が妨げられ、磁気特性が低下します。電磁軟鉄はこれらの不純物を精製工程で取り除き、場合によっては水素雰囲気中での焼鈍処理も施すことで、高い透磁率と低い鉄損(ヒステリシス損失)を実現しています。
電磁軟鉄が特に重視される特性は以下のとおりです。
- 高透磁率:少ない磁場で大きな磁束密度が得られる
- 低保磁力:磁場をオフにしたときに磁化が残りにくい
- 低ヒステリシス損失:交番磁場中でのエネルギーロスが少ない
主な用途はモーター・発電機・変圧器の磁気回路、電磁石のコア、継電器、センサーの磁性コアなど幅広く、電気・電子機器の高効率化に不可欠な素材です。ただし電気抵抗率が低いため、交流用途では渦電流損失を抑えるために薄板(電磁鋼板)と組み合わせて使用されることも多くあります。
使い方・例文
直流電磁石のコア材料として電磁軟鉄が使われ、通電時に強力な吸着力を発揮し、通電を止めると速やかに磁力を失う特性が活かされています。
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