電気漁法とは?
でんきぎょほう
電気漁法とは、水中に電流を流して魚を麻痺・誘引し、効率よく捕獲する漁業技術のことです。
電気漁法とは、水中に電極を設置して直流または交流の電流を流し、魚が一時的に麻痺・筋肉けいれんを起こす性質を利用して捕獲する漁業の手法です。
魚は電流が流れる水の中で、低電圧側から高電圧側へ引き寄せられる「電気走性(ガルバノタキシス)」という反応を示します。この性質を利用し、魚を網や採集具の近くに集めて効率よく捕獲します。川や湖など淡水域での調査・採集に広く用いられ、生態調査や個体数モニタリングにも活用されます。
主な利用場面は以下のとおりです。
- 河川・湖沼での水産資源調査
- 稚魚の放流前後の個体数確認
- 外来種の駆除
- 一部地域での商業漁業
しかし強い電流は魚を死傷させたり、周辺の生態系にダメージを与える危険があります。そのため多くの国や地域で許可制または禁止とされており、日本でも漁業法により原則として禁漁手段に指定されています。無許可での使用は密漁となるため、正規の学術調査機関や行政が管理する範囲内に限られます。適切に管理された条件下では魚へのダメージを最小限に抑えられるため、資源管理の重要なツールとして位置づけられています。
使い方・例文
河川の魚類生態調査では、専門家チームが許可を得て電気漁法を実施し、捕獲した魚の種類・体長・体重を記録してすぐに放流します。
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