還元焼成とは?
かんげんしょうせい
還元焼成とは、窯内の酸素を意図的に不足させた状態で陶磁器を焼く技法で、酸化物が還元されることで独特の色調や質感が生まれます。
還元焼成(かんげんしょうせい)は、陶磁器の焼成方法の一つで、窯の中の酸素量を制限し、不完全燃焼の状態を作り出して焼く技法です。これに対し、十分な酸素を供給して焼く方法を酸化焼成といいます。
還元焼成の仕組みは、燃焼に必要な酸素が不足すると、火炎が足りない酸素を補うために素地や釉薬中の酸化物から酸素を奪う(還元する)作用が生じることにあります。この化学変化により、酸化焼成とは異なる発色や質感が生まれます。
還元焼成が陶芸に与える主な効果は以下の通りです。
- 鉄分の変色: 酸化鉄(赤みを帯びる)が酸化第一鉄(青灰色・黒色系)に変化する。青磁の青みはこの原理による。
- 銅の発色: 酸化銅が還元されると赤みを帯びた「辰砂(しんしゃ)」や「銅赤」と呼ばれる発色が得られる。
- 炭素の取り込み: 素地に炭素が染み込み、独特の黒みや「さや」の効果が生まれることがある。
青磁・辰砂・天目(てんもく)などの伝統的な陶磁器の多くは還元焼成によって独自の美しさを実現しています。窯の種類や燃料によって還元状態のコントロールが変わるため、熟練の技術と経験が必要な焼成方法です。
使い方・例文
青磁の花器が美しい青みを帯びているのは、還元焼成によって釉薬中の鉄分が化学変化を起こした結果です。ガス窯や薪窯の火を調整して酸素量をコントロールする場面で、この言葉がよく使われます。
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