本文へスキップ

刷毛目とは?

はけめ

刷毛目とは、化粧土を刷毛で塗る際にできる刷毛の跡を意匠として活かし陶芸の装飾技法で、勢いのある筆致が魅力です。

刷毛目(はけめ)は、陶芸において素地(器の本体)の上に白い化粧土を刷毛(はけ)で塗り、その際に生じる刷毛の跡を装飾として意図的に活かす技法です。朝鮮半島陶磁器文化源流に持ち、日本では桃山時代以降に茶の湯の器として広まりました。

刷毛目の魅力は、刷毛の塗り跡が器の表面に躍動感と温かみをもたらす点にあります。均一に塗るのではなく、あえて刷毛の動きをそのまま残すことで、生き生きとした表情が生まれます。技法の大まかな種類としては次のものがあります。

  • 流し刷毛目:化粧土を素地に流しながら刷毛で伸ばし、動きのある跡をつける
  • 刷毛目(直接):ろくろを回転させながら横方向に刷毛を当てて縞状の跡をつける
  • 打ち刷毛目:刷毛を打ちつけるように当て、力強い跡を残す

化粧土を施した後に釉薬をかけて焼成すると、白い刷毛跡が釉薬の色と相まって独特の表情を見せます。高取焼・唐津焼・三島手など多くの産地の器でも刷毛目は見られ、日本の陶芸文化を代表する技法のひとつです。

素朴でありながら職人の所作が宿る刷毛目は、「民藝」の美意識とも深く共鳴し、茶道具や日常食器に広く用いられています。

使い方・例文

「刷毛目の茶碗は白化粧のムラと刷毛の勢いある跡が残り、使うほどに風合いが増すと茶人の間で重宝されている」というように、茶道や民藝の器の説明で登場する技法です。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語