本文へスキップ

飛び鉋とは?

とびかんな

飛び鉋とは、ろくろで回転する器の表面に刃物を弾くように当て、連続した規則的な削り模様をつける陶芸の装飾技法です。

飛び鉋(とびかんな)は、陶芸における代表的な装飾技法のひとつで、主に小石原焼福岡県)や小鹿田焼(おんたやき・大分県)などの民窯で発展しました。

技法の手順は次のとおりです。ろくろを回転させながら、半乾きの器の表面に鉋(かんな)と呼ばれる薄い金属製の刃物の先端を弾くように当てます。鉋が器の表面に断続的に触れることで、規則的に並んだ削り跡が連続してつき、独特のリズミカルな模様が生まれます。

模様の間隔や深さは職人の熟練した力加減や、ろくろの回転速度の調整によってコントロールされます。同じように行っても微妙な差が生じるため、一点一点に個性が宿ります。この「民藝」らしい素朴で律動感のある表情が、飛び鉋の大きな魅力です。

小石原焼・小鹿田焼は「用の美」を追求する民藝運動(柳宗悦らが提唱)とも深く結びついており、飛び鉋はその代表的な技法として国内外で広く知られています。現代でも多くの窯元で受け継がれ、日常使いの器から作家作品まで幅広い表現に用いられています。

使い方・例文

「小石原焼のカップには飛び鉋の削り跡が等間隔に並んでおり、手に持つと指先にそのリズムが心地よく感じられる」というように、器の手触りや見た目の特徴を説明する際に使われます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語