本文へスキップ

化粧土とは?

けしょうつち

化粧土とは、陶器表面に薄く塗布する白色や有色の泥漿で、素地の色を隠したり装飾効果を出したりするために用いられる陶芸技法の材料です。

化粧土(けしょうつち)は、陶芸において素焼き前または成形後の素地の表面に塗る、泥漿状(でいしょうじょう)の土のことです。英語では「スリップ(slip)」とも呼ばれます。主な目的は素地の色や質感を覆い隠すことで、白色の化粧土を塗ることで赤土の素地であっても白い表面を得ることができます。

化粧土を使う主な理由と効果には以下があります。

  • 素地色の隠蔽: 赤土や黒土の上に白化粧を施して白い肌合いを作る。
  • 装飾技法の下地: 刷毛目・粉引(こびき)・三島手などの伝統技法の基礎になる。
  • 強度と質感の調整: 表面を均一に整えたり、独特のざらつきや滑らかさを出したりする。
  • 有色化粧土による装飾: 色化粧土を使ってパターンや絵柄を描く技法(スリップウェアなど)。

日本では粉引茶碗や三島手の器に化粧土技法が用いられており、朝鮮半島の陶芸から伝わった技法として茶の湯の世界でも重視されてきました。刷毛で大胆に塗る「刷毛目」は、ムラのある筆跡が素朴な美しさを生み出す代表的な化粧土技法です。現代の陶芸家も素地の色と化粧土の関係を生かして多様な表現を行っています。

使い方・例文

白い表面に茶色い素地がうっすら透けて見える粉引茶碗は、赤土の素地に白化粧土を施した作品です。刷毛で化粧土を塗って独特のムラを出す「刷毛目」の技法は、陶芸教室でも人気の装飾方法として登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語