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過酸化物連鎖分解とは?

かさんかぶつれんさぶんかい

酸化物連鎖分解とは、脂質などの過酸化物が連続的に分解・伝播して新たなラジカルを生み出す連鎖反応で、酸化劣化の主要なメカニズムです。

酸化物連鎖分解(かさんかぶつれんさぶんかい、Peroxide Chain Decomposition)とは、脂質高分子などに含まれる過酸化物(ヒドロペルオキシド、ROOH)が熱や金属イオン・光などのエネルギーによって均一開裂または不均一開裂し、活性ラジカルを生成してさらなる酸化連鎖反応を引き起こすプロセスです。

反応の基本的な流れは以下の通りです。

  1. 開始:過酸化物(ROOH)が分解してアルコキシラジカル(RO・)とヒドロキシラジカル(・OH)を生成する
  2. 伝播:生成したラジカルが隣接する脂質分子から水素を引き抜き、新たなラジカル(R・)を作る
  3. 新たな過酸化物の形成:R・が酸素と反応してペルオキシラジカル(ROO・)となり、さらに過酸化物(ROOH)を生成する
  4. 連鎖の継続・終止:連鎖は抗酸化物質などによって断ち切られるまで続く

この反応は食品・生体・プラスチック・ゴムなど幅広い分野で問題となります。

  • 食品:油脂の酸化劣化(酸化臭・変色)の主因
  • 生体:細胞膜を構成する脂質の酸化ストレスに関与
  • 材料:プラスチックやゴムの老化・劣化

抗酸化剤(ビタミンEなど)はこの連鎖を断ち切るラジカルスカベンジャーとして機能します。食品保存や生体の酸化ストレス防御を理解する上で重要な概念です。

使い方・例文

食用油の保存中に過酸化物連鎖分解が進むと酸化臭が発生するため、抗酸化剤の添加や遮光保存が行われます。

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