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貫入とは?

かんにゅう

貫入とは、マグマや岩石が既存の地層や岩石の割れ目に入り込んで固まる地質現象で、陶磁器のひび模様を指す言葉としても使われます。

貫入(かんにゅう)は、主に地質学陶磁器の二つの分野で用いられる専門用語です。

地質学における貫入とは、マグマ(溶融した岩石)が周囲の既存の岩石(母岩)の割れ目や弱線に沿って侵入し、そこで冷却・固結して新たな岩体を形成する現象を指します。このようにして形成された岩体を「貫入岩体」または「貫入岩(侵入岩)」と呼び、板状のものは「岩脈(ダイク)」、層状のものは「岩床(シル)」と区別されます。花崗岩や斑岩など多くの深成岩は、マグマが地下で貫入・固結したものです。貫入の規模は数センチメートルの岩脈から、数百キロメートルに及ぶ大規模な岩体(バソリス)まで様々です。

陶磁器における貫入とは、釉薬(うわぐすり)の層と素地(きじ)の熱膨張率の差によって生じる、釉薬表面の細かいひび割れ模様を指します。焼成後の冷却過程で収縮率の違いから釉薬にひびが入るもので、

  • 意図的に作り出す装飾効果(貫入釉・氷裂文様)としての貫入
  • 品質上の欠陥としての意図せぬ貫入
の両面があります。中国陶磁の官窯や哥窯では貫入の美しさを積極的に活かした名品が多く知られています。また宋代・元代の青磁でも貫入は重要な鑑賞ポイントとなっています。

芸術・文化のカテゴリでは主に陶磁器の貫入が話題となります。貫入の入り方・大小・密度が焼き物の表情を左右するため、陶芸家が釉薬の調合や焼成温度を工夫して意図的に制御する技術が今も受け継がれています。

使い方・例文

「この青磁には細かな貫入が全面に走り、氷の結晶のような美しさがある」のように、陶磁器の鑑賞や骨董の解説で用いられる表現です。

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