貞享暦とは?
じょうきょうれき
貞享暦とは、江戸時代の1684年に渋川春海が作成した日本初の国産暦で、それまで使われていた中国の宣明暦に替わって採用されました。
貞享暦(じょうきょうれき)は、江戸時代の天文学者・渋川春海(しぶかわはるみ、安井算哲とも)が作成した日本最初の国産暦です。1684年(貞享元年)に幕府に採用され、翌1685年から施行されました。それまで約800年以上にわたって使われ続けた中国・唐代由来の宣明暦(せんみょうれき)に替わる日本の天文観測に基づいた暦として歴史的意義が大きいです。
貞享暦が作られた背景として、江戸時代に入ると宣明暦の累積誤差が無視できなくなっており、実際の天体現象(日食・月食・二十四節気など)と暦の予測がずれるようになっていました。渋川春海は独自の天文観測を重ね、中国の授時暦(じゅじれき)を参考にしながら日本の緯度に合わせた暦法を完成させました。
貞享暦の特徴は以下の通りです。
- 京都の緯度を基準に計算した初めての国産暦
- 日食・月食の予測精度が大幅に向上
- 二十四節気の精度が改善
- 日本の暦法独立への第一歩
貞享暦は後に宝暦暦・寛政暦・天保暦と改暦が続く先駆けとなり、渋川春海は「日本天文学の父」とも称されています。
使い方・例文
歴史小説や時代劇で「元禄時代の暦」について語られる場面では、貞享暦が背景にある暦法として登場します。渋川春海を主人公にした小説『天地明察』でも詳しく描かれています。
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