宣明暦とは?
せんみょうれき
宣明暦とは、9世紀に中国・唐で作られた暦法で、日本では平安時代に採用されて以来約800年間にわたって使用された太陰太陽暦です。
宣明暦(せんみょうれき)は、中国・唐の時代に徐昂(じょこう)が822年(長慶2年)に作成した暦法です。日本へは862年(貞観4年)に導入され、1685年(貞享2年)に渋川春海(しぶかわはるみ)の「貞享暦」に切り替えられるまで、実に約800年間にわたって日本の公式暦として使用されました。
宣明暦は太陰太陽暦の一種で、月の満ち欠け(朔望)を基準に月を定めつつ、農業の指針として太陽の運行(季節)とも調整を行う仕組みを持っています。閏月を設けることで太陽年とのずれを補正します。
日本で長期間使用された理由のひとつは、朝廷が暦の管理を陰陽寮(おんみょうりょう)に独占させ、外部からの改暦提案を容易に受け付けない体制にあったためです。しかし使用年数が長くなるにつれ、実際の天文現象(日食・月食・惑星の位置など)と暦の予測がしだいに一致しなくなるという問題が深刻化しました。
江戸時代になると、渋川春海が実際の天体観測に基づいて改暦を主張し、幕府の支持を得て貞享暦を制定・施行しました。宣明暦はここに終わりを告げましたが、約800年の使用期間は日本の暦史上最長であり、平安・鎌倉・室町時代の文化・行事・農耕すべての基盤となった歴史的重要性を持っています。
使い方・例文
平安文学や宮廷の年中行事を研究する際に「宣明暦に基づいて計算された日付」という形で言及され、日本の暦の歴史を語る上で欠かせない暦法として登場します。
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