角閃石とは?
かくせんせき
角閃石は、ケイ酸塩鉱物の一グループで、火成岩・変成岩に広く分布する暗色の造岩鉱物です。
角閃石(かくせんせき、英:amphibole)は、ケイ酸塩鉱物の中でも二重鎖状珪酸塩(イノシリケート)に分類される鉱物グループの総称です。単一の鉱物種ではなく、普通角閃石・陽起石・透角閃石・藍閃石など多くの種類を含みます。
化学組成はやや複雑で、カルシウム・マグネシウム・鉄・ナトリウム・アルミニウムなどを含む複合ケイ酸塩です。色は黒色から暗緑色・褐色・青みがかった色まで種類によって異なりますが、一般的に暗色系の鉱物として知られています。光沢は玻璃光沢(ガラス光沢)を示し、二方向の劈開(へきかい)を持ち、その交角が約120度と56度という特徴があります(輝石の劈開交角〜90度と区別する目安になります)。
角閃石は造岩鉱物として、以下のような岩石に多く含まれます。
- 閃緑岩・安山岩(火成岩)
- 角閃石片岩・角閃岩(変成岩)
- エクロジャイト(高圧変成岩)
なお、アスベスト(石綿)の一部は角閃石族の繊維状鉱物(陽起石アスベストなど)に由来しており、建材などの問題で社会的な関心も高まっています。地質学や岩石学の分野では変成温度・圧力の指標鉱物としても用いられます。
使い方・例文
「岩石の薄片を顕微鏡で観察する際、劈開の交角が約120度と56度を示す暗色の鉱物が確認されれば角閃石と判断する手がかりになります。」
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