輝石とは?
きせき
輝石とは、ケイ酸塩鉱物の一グループで、火成岩や変成岩に広く含まれる造岩鉱物です。
輝石(きせき)は、ケイ酸塩鉱物のグループに属する造岩鉱物で、化学的には単鎖状のシリケート構造(SiO₃単位の連鎖)をもちます。英語では「Pyroxene(パイロキシン)」と呼ばれ、「高温で形成される」という語源を持ちます。地殻や上部マントルに豊富に存在し、地球の岩石構成において非常に重要な役割を担っています。
輝石グループは組成の違いによっていくつかの種類に分類されます。
- 普通輝石(オージャイト):最も一般的な輝石で、玄武岩や安山岩などに広く含まれる
- 頑火輝石(エンスタタイト):マグネシウムに富み、超塩基性岩やコンドライト隕石に多い
- 透輝石(ダイオプサイド):接触変成岩に産出し、半貴石としても利用される
- 硬玉(ジェダイト):ヒスイ輝石とも呼ばれ、翡翠の主成分として知られる
輝石の結晶は柱状や板状で、劈開(へきかい)は二方向に約90度の角度で発達します。この点が約120度の劈開をもつ角閃石グループとの区別に重要です。硬度はモース硬度5〜6程度で、色は黒・暗緑・白・緑など多様です。
地質調査では輝石の種類と産状から、岩石の生成環境(マグマの組成・温度・圧力条件)を解析する重要な手がかりとなります。また、月の岩石や隕石にも広く含まれており、惑星科学の研究においても欠かせない鉱物です。
使い方・例文
「地質学の野外実習で採取した玄武岩の薄片を顕微鏡で観察すると、黒っぽい柱状結晶の輝石が長石と共に確認できた。」
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