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血液脳関門とは?

けつえきのうかんもん

血液脳関門とは、脳の毛細血管を囲む特殊な構造で、有害物質や病原体が血液から脳組織へ侵入するのを防ぐバリア機構です。

血液脳関門(けつえきのうかんもん、英: blood-brain barrier, BBB)は、脳と脊髄毛細血管において、血液と脳組織の間に存在する選択的透過性バリアです。脳の毛細血管内皮細胞タイトジャンクション(密着結合)と呼ばれる密な接合装置で隙間なく連結されており、他の組織の血管と異なり、分子が自由に血管外へ漏れ出せない構造になっています。

BBBの構成要素は以下のとおりです。

  • 脳毛細血管内皮細胞:タイトジャンクションを形成する中心的な構成要素
  • 周皮細胞(ペリサイト):血管を外側から包み、内皮細胞の機能を制御
  • アストロサイトの終足:血管外側をほぼ完全に覆い、BBBの誘導・維持に貢献
  • 基底膜:内皮細胞と周皮細胞を包む細胞外マトリックス

BBBを通過できる物質は、脂溶性の低分子(酸素・二酸化炭素・エタノールなど)や、特定のトランスポーター(運搬タンパク)によって能動的に輸送されるグルコース・アミノ酸などに限られます。これにより脳は細菌・毒素・免疫細胞の無秩序な侵入から保護されています。

一方でBBBは薬剤の脳への送達を困難にするため、脳腫瘍・アルツハイマー病などの治療において大きな障壁となっています。ナノ粒子やキャリアタンパクを利用してBBBを突破する薬物送達システム(DDS)の研究が盛んに進められています。

使い方・例文

頭痛薬のアスピリンは脂溶性が比較的高いため血液脳関門を通過しやすいのに対し、多くの抗がん剤は通過できず、脳転移の治療が難しい原因の一つになっています。

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