タイトジャンクションとは?
たいとじゃんくしょん
タイトジャンクションとは、隣り合う細胞同士を密着させて物質の通過を制限する細胞間の結合構造のことです。
タイトジャンクション(tight junction)とは、上皮細胞や内皮細胞において隣接する細胞膜同士が密接に融合した帯状の接着構造で、「密着結合」とも呼ばれます。細胞間の隙間をほぼ完全に閉鎖することで、イオンや分子が細胞の間を自由に通り抜けること(傍細胞輸送)を制限するバリアとして機能します。
タイトジャンクションを構成する主なタンパク質には、クローディン・オクルーディン・ZO(ゾーヌラオクルーデンス)タンパク質などがあり、これらが複合体を形成して細胞間を密着させています。
この構造はさまざまな組織で重要な役割を担っています。
- 腸管上皮:有害物質や細菌が腸管内腔から体内に侵入するのを防ぐ
- 血液脳関門(BBB):脳の毛細血管内皮に存在し、有害物質から脳を守る
- 腎臓尿細管:尿の成分が逆流しないよう管理する
タイトジャンクションが機能不全に陥ると、「リーキーガット(腸管透過性亢進)」と呼ばれる状態になり、炎症性腸疾患やアレルギー、自己免疫疾患との関連が指摘されています。薬物の体内吸収や血液脳関門の制御に関わることから、創薬研究においても重要な標的となっています。
使い方・例文
「血液脳関門はタイトジャンクションによって形成され、脳への薬物移行を制限している」「腸のタイトジャンクションが緩むと過敏性腸症候群のリスクが高まる」といった形で使われます。
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