アストロサイトとは?
あすとろさいと
アストロサイトとは、脳や脊髄に存在する星形のグリア細胞で、神経細胞の支持・栄養供給・血液脳関門の維持などを担う重要な細胞です。
アストロサイト(astrocyte)は、中枢神経系(脳・脊髄)に存在するグリア細胞の一種です。「アストロ(星)」という名前のとおり、顕微鏡下では多数の突起が放射状に伸びた星形の形態を示します。グリア細胞全体の中でも最も多く、神経細胞(ニューロン)と協調して脳機能を支えています。
主な役割は以下のとおりです。
- 神経細胞への栄養や酸素の供給
- シナプス周囲の余分な神経伝達物質(グルタミン酸など)の回収・再利用
- 血液脳関門(BBB)の形成補助——脳への物質移動を選択的に制御
- 脳内の細胞外液イオン環境の調節(特にカリウムイオン)
- 脳損傷時の修復(グリオーシス)への関与
かつてはニューロンの「サポート役」と考えられていましたが、近年の研究でシナプス可塑性(記憶・学習)への積極的な関与が明らかになり、「三者シナプス(tripartite synapse)」という概念が提唱されるなど、アストロサイトを主役に据えた研究が盛んになっています。
アルツハイマー病やてんかんなどの神経疾患においてもアストロサイトの異常が関係すると考えられており、創薬ターゲットとしても注目されています。
使い方・例文
アルツハイマー病の病態研究では、アストロサイトが過剰に活性化して炎症を引き起こす現象が注目されており、治療法の開発に向けた研究が進んでいます。
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