蟹星雲パルサーとは?
かにせいうんぱるさー
蟹星雲パルサーとは、おうし座の蟹星雲の中心にある中性子星で、超新星爆発の残骸として形成された高速回転する電波パルサーです。
蟹星雲パルサー(かにせいうんパルサー、Crab Pulsar)は、おうし座にある蟹星雲(M1)の中心部に位置する中性子星です。西暦1054年に中国・宋代の天文学者らが記録した超新星爆発(SN 1054)の残骸として形成されたと考えられており、天文学史上最もよく研究されているパルサーのひとつです。
パルサーとは、強力な磁場を持ち高速回転する中性子星が、磁極方向に電磁波のビームを放射し、それが地球方向を定期的に向くことで「点滅」して観測される天体です。蟹星雲パルサーは約1秒間に33回回転(周期約0.033秒)し、電波・可視光・X線・ガンマ線と広い帯域にわたって強力な放射を示します。
この天体の重要な特徴を挙げると次の通りです。
- 光学的に確認できる数少ないパルサーのひとつで、可視光でも点滅が観測されている
- 周囲のガス星雲(蟹星雲)に粒子と磁場エネルギーを供給する「パルサー風星雲」の代表例
- 自転速度が少しずつ遅くなっており(スピンダウン)、そのエネルギーが星雲を輝かせている
- 「グリッチ」と呼ばれる突発的な自転速度の変化が観測され、中性子星内部構造の研究対象となっている
パルサー発見の歴史においても、蟹星雲パルサーは1968年に発見されて超新星残骸とパルサーの関係を実証した画期的な天体であり、現代の高エネルギー天体物理学の礎を築きました。
使い方・例文
蟹星雲パルサーは小型望遠鏡では連続した光の点にしか見えませんが、高速カメラや専用装置を使うと1秒間に33回の点滅を確認できます。アマチュア天文家の高度な挑戦目標としても知られています。
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