股関節鏡とは?
こかんせつきょう
股関節鏡とは、股関節内部に細いカメラを挿入して観察・治療を行う関節鏡手術で、低侵襲で股関節の様々な疾患に対応できます。
股関節鏡(こかんせつきょう)は、直径数ミリの細いカメラ(関節鏡)を股関節内に挿入し、関節内の組織を直接観察しながら処置を行う低侵襲手術の技術です。膝関節鏡や肩関節鏡に比べて歴史は新しく、股関節の解剖学的特殊性(深い位置にあり、強靭な関節包に覆われている)から技術的難易度が高いとされてきましたが、近年は急速に普及しています。
主な適応疾患・処置は以下のとおりです。
- 大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI):骨の形態異常により股関節が衝突する疾患。骨棘の切除や関節唇修復を行う。
- 関節唇損傷:断裂した関節唇の縫合・修復。
- 股関節内遊離体除去:関節内に生じた骨や軟骨の破片を除去する。
- 滑膜炎・滑膜切除:炎症を起こした滑膜を切除する。
手術は全身麻酔または腰椎麻酔下で、患者を牽引した状態で行います。皮膚に2〜3か所の小さな切開口を作り、カメラと処置器具を挿入します。開放手術に比べて傷が小さく、入院期間が短く、回復が早い点がメリットです。
術後は段階的なリハビリが行われ、スポーツ復帰までには数か月を要します。適切な適応選択と熟練した術者の技術が予後を大きく左右します。
使い方・例文
若い運動選手が原因不明の股関節痛と可動域制限を訴えた場合、FAIや関節唇損傷の精査・治療として股関節鏡手術が選択されることがあります。
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