前十字靱帯損傷とは?
まえじゅうじじんたいそんしょう
前十字靱帯損傷とは、膝の安定性を保つ前十字靱帯が切れたり断裂したりするスポーツや外傷で多く見られる靱帯損傷です。
前十字靱帯(ACL: Anterior Cruciate Ligament)は、膝関節内で大腿骨と脛骨をつなぎ、脛骨が前方にずれることや膝の回旋を制御する重要な靱帯です。この靱帯が断裂した状態を前十字靱帯損傷と呼びます。
損傷は接触型と非接触型に分かれます。サッカー・バスケットボール・スキーなどで急停止・方向転換・着地の際に膝が内側に崩れ落ちる動作(膝外反)が加わると、靱帯に過大な張力がかかり断裂します。受傷時に「ブツッ」という断裂音(ポッピング音)を感じることが多く、その後すぐに膝が腫れて体重をかけられなくなります。
前十字靱帯は自然には修復されにくい構造のため、治療方針の選択が重要です。
- 保存療法:筋力強化・装具療法(活動レベルの低い患者や軽度不安定性)
- 手術療法:靱帯再建術(自家腱移植)—スポーツ復帰を目指す場合の第一選択
- 術後リハビリ:復帰まで通常6〜9カ月を要する
放置すると膝の不安定感が慢性化し、半月板損傷や変形性膝関節症のリスクが高まります。早期診断とMRI評価、そして本人の活動目標に合った治療計画が予後を左右します。
使い方・例文
バスケットボールの試合中に急に止まって方向転換した瞬間に膝が「ガクッ」となり、翌日に関節が大きく腫れた場合、前十字靱帯損傷が疑われてMRI検査を受けることになります。
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