前十字靱帯とは?
ぜんじゅうじじんたい
前十字靱帯とは、膝関節の内部にある靱帯の一つで、膝の安定性を保つ上で重要な役割を担い、スポーツ外傷で損傷しやすい部位です。
前十字靱帯(ACL:Anterior Cruciate Ligament)は、膝関節の内部で大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)を斜めに結ぶ靱帯です。後十字靱帯とともに「X」字状に交差していることから、まとめて「十字靱帯」と呼ばれます。
前十字靱帯の主な役割は以下の通りです。
- 脛骨が大腿骨に対して前方へずれるのを防ぐ(前方安定性)
- 膝の過度な内旋(ねじれ)や外反を制限する
- ジャンプ着地・急停止・方向転換時の膝関節の安定を保つ
前十字靱帯の損傷はスポーツ外傷の中でも特に頻度が高く、サッカー・バスケットボール・スキーなどで多く見られます。急な方向転換や着地動作、接触によって膝に過大な外力が加わったときに断裂が生じます。損傷時には「ブチッ」という断裂音(クリック音)とともに強い痛みと腫れが生じ、膝の不安定感が続きます。
診断にはMRI検査が有効で、断裂の程度や半月板損傷の合併を確認します。治療は、スポーツ活動への復帰を目指す場合は外科的な靱帯再建術(自家腱や同種腱を用いた再建)が選択されることが多く、術後は数ヶ月にわたるリハビリテーションが必要です。一方、活動性が低い場合は保存療法(筋力強化と装具療法)で対応することもあります。
使い方・例文
サッカーや バスケットボール選手が「ACL損傷で全治8ヶ月」と報じられる場合、前十字靱帯の断裂を指していることがほとんどです。
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