線形動物とは?
せんけいどうぶつ
線形動物とは、細長い糸状の体を持つ無脊椎動物の一群で、線虫(センチュウ)ともよばれる非常に種類の多いグループです。
線形動物(せんけいどうぶつ、Nematoda)とは、体が細長い円筒形で、前後が先細りになった形状を持つ無脊椎動物の一門です。一般に線虫(センチュウ)とも呼ばれます。体長は0.1ミリメートル程度の微小なものから、数メートルに達する寄生種まで多様です。
線形動物の主な特徴は以下の通りです。
- 体制:左右相称で、消化管(口から肛門まで)を持つ管の中に管が通る構造
- 体腔:偽体腔(原体腔)を持つ
- 表皮:クチクラ層が発達し、成長時に脱皮する
- 筋肉:縦走筋のみで、くねくねと動く特徴的な運動をする
線形動物は地球上で最も個体数が多い動物群の一つで、土壌・淡水・海水・生物の体内など、ほぼあらゆる環境に生息します。土壌中では有機物分解や細菌の捕食を通じて生態系の物質循環に重要な役割を果たします。一方、ヒトや家畜に寄生する回虫・蟯虫・フィラリア、植物に寄生するサツマイモネコブセンチュウなど、多くの有害な寄生種も含まれます。
モデル生物として有名なカエノラブディティス・エレガンス(C. elegans)は、細胞分化や発生生物学の研究に広く使われています。
使い方・例文
農作物の根に侵入して根こぶを形成し収量を激減させるネコブセンチュウや、ヒトの腸に寄生する回虫は、線形動物が農業・医療に与える影響の代表例として取り上げられます。
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