級化成層とは?
きゅうかせいそう
級化成層とは、堆積岩の地層で粒子の大きさが下から上に向かって次第に細かくなる構造のことで、堆積環境を解読する手がかりになります。
級化成層(きゅうかせいそう、Graded Bedding)とは、堆積岩に見られる地層の構造のひとつで、一枚の地層(単層)の中で、堆積粒子の大きさが下部から上部に向かって徐々に細かくなっていく特徴的なパターンです。正級化成層とも呼ばれます。
この構造が生じる主な原因は、堆積物を運ぶ流体(水や密度流)のエネルギーが時間とともに低下することです。流速が速いほど大きく重い粒子が運搬・堆積され、流速が落ちるにつれて小さく軽い粒子が堆積します。その結果、一度の堆積イベントの中で、下に礫・砂、上に泥・粘土という粒径変化が記録されます。
級化成層が形成されやすい環境としては以下があります。
- 海底斜面を流れ下る乱泥流(タービダイト堆積物)
- 洪水後に流速が落ちる河川の氾濫原
- 土砂崩れや地すべりが水中で発生した場合
地質学・堆積学の研究では、級化成層を見つけることで、地層の上下関係(地層累重の法則)が逆転していないかの確認や、当時の堆積環境・流れの向きの推定が可能です。また、石油・天然ガスの地層トラップの解析にも活用されます。なお、逆に上に向かって粒径が大きくなる構造は「逆級化(逆向き級化)」と呼ばれ、異なる堆積環境を示します。
使い方・例文
露頭(地層が地表に現れた場所)で一枚の層を観察したとき、下が粗い砂、上が細かい泥になっていれば級化成層の可能性があります。地質調査ではこのパターンを使って地層の上下を判別します。
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