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タービダイトとは?

たーびだいと

タービダイトとは、海底斜面を流れ下る混濁流(タービダイト流)によって深海底に堆積した砂や泥の地層で、特有の堆積構造を持つ堆積岩です。

タービダイト(英語:turbidite)は、混濁流(タービディティ・カレント)と呼ばれる水中の高密度重力流によって運搬・堆積した砂岩泥岩互層のことです。混濁流は、地震や斜面崩壊などをきっかけに大量の土砂が海水と混ざり合い、海底斜面を高速で流れ下る現象です。

タービダイトの最大の特徴は「ボウマ連続層序」と呼ばれる堆積構造です。1962年にアーノルド・ボウマが提唱したこのモデルでは、単一の混濁流イベントによって下位から順に以下の部分が重なります。

  • A層:礫・粗粒砂の塊状〜平行葉理層(最も粒子が粗い)
  • B層:平行葉理のある中粒〜細粒砂層
  • C層:リップル(漣痕)葉理のある細粒砂〜シルト層
  • D層:平行葉理のシルト〜泥層
  • E層:均質な泥層(最も細粒)

タービダイトは海洋地質・石油地質学において重要な概念です。深海底に厚く堆積したタービダイト層は、砂岩層が石油・天然ガスの貯留層になる場合があり、資源探査の対象となります。また、陸上に露出したタービダイト地層は過去の深海環境を知る貴重な記録となり、地質学的な古環境復元に活用されます。日本でも秩父盆地や房総半島の地層にタービダイトが確認されています。

使い方・例文

「露頭に見られる砂岩と泥岩の繰り返し層を分析すると、タービダイトとしての堆積構造が確認でき、当時の深海環境が推定できた」というように、堆積地質学・海洋地質の研究場面で登場します。

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