相対危険度とは?
そうたいきけんど
相対危険度とは、あるリスク因子にさらされたグループとそうでないグループで、疾患の発生率が何倍異なるかを示す疫学指標です。
相対危険度(そうたいきけんど、Relative Risk:RR)とは、疫学研究において二つの集団間のリスクを比較する際に用いる指標です。リスク因子(危険因子)にさらされた群の疾患発生率を、さらされていない群の発生率で割った比として算出されます。
計算式は次のように表されます。
相対危険度(RR)= 曝露群の発生率 ÷ 非曝露群の発生率
相対危険度の解釈は以下の通りです。
- RR=1:両群のリスクに差がない(関連なし)
- RR>1:曝露群のリスクが高い(正の関連・危険因子の可能性)
- RR<1:曝露群のリスクが低い(負の関連・保護因子の可能性)
例えば「喫煙者の肺がん発生率が非喫煙者の5倍」であれば相対危険度は5となり、喫煙が肺がんの強いリスク因子であることを示します。ただし相対危険度は関連の「強さ」を示すものであり、因果関係を直接証明するものではありません。
相対危険度はコホート研究(追跡研究)で算出可能な指標です。症例対照研究ではオッズ比が代わりに用いられます。臨床試験では治療効果の大きさを示す指標として使われ、医薬品の添付文書や臨床ガイドラインでも頻繁に登場します。公衆衛生政策や予防医学の意思決定においても欠かせない基本指標です。
使い方・例文
「この食品添加物を多く摂取するグループは、摂取しないグループに比べて特定のがんの相対危険度が1.8倍だった」という形で、疫学研究の論文や健康報道で登場します。
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