白板症とは?
はくばんしょう
口腔粘膜に生じる白色の病変で、こすっても除去できず悪性化することがある前がん病変です。
白板症(はくばんしょう、Leukoplakia)とは、口腔粘膜に白色または灰白色の板状・斑状の病変が生じ、拭ったり擦ったりしても取り除けないものを指します。口腔がんの前段階となる前がん病変の一つに分類されており、注意が必要な疾患です。
原因は必ずしも特定できるわけではありませんが、長期にわたる喫煙・飲酒、義歯や歯の鋭縁による慢性的な機械的刺激、カンジダ菌(真菌)の感染、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染などが関与するとされています。好発部位は頬粘膜・歯肉・舌・口底などで、中高年に多く見られます。
白板症の一部は長期間安定したまま経過しますが、数パーセントから十数パーセントが口腔がんへ悪性転化するとされており、特にびらん(ただれ)や紅色(赤色)の部分を伴うものは悪性化リスクが高いと言われています。診断には生検(組織を採取して病理検査)が必要で、異形成の程度によって経過観察か外科的切除かを判断します。
治療・予防の観点からは、喫煙・飲酒の中止や義歯の調整など原因除去が最優先であり、定期的な口腔検診で早期発見・早期対応を図ることが重要です。
使い方・例文
定期健診で頬の内側に白い斑点が見つかり、生検の結果として白板症と診断されて定期的な経過観察を行っている。喫煙者は白板症が生じやすく、禁煙が病変の改善につながることがある。
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