甲状腺ホルモンとは?
こうじょうせんほるもん
甲状腺ホルモンとは、甲状腺から分泌されるチロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)の総称で、全身の代謝を調節するホルモンです。
甲状腺ホルモンは、のどの前面に位置する甲状腺から分泌されるホルモンの総称です。主な種類はチロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)の2つで、いずれもアミノ酸チロシンにヨウ素が結合した構造を持っています。
甲状腺ホルモンの合成には食事から摂取するヨウ素が不可欠で、分泌量は視床下部—下垂体—甲状腺軸によるフィードバック機構で調節されます。脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)が甲状腺を刺激し、血中ホルモン濃度が高くなると分泌が抑制されます。
甲状腺ホルモンの主な作用は以下のとおりです。
- 基礎代謝の促進:全身の細胞でのエネルギー産生を高め、体温を維持する
- 成長・発達への寄与:骨の成熟や神経発達(特に胎児期・乳幼児期)に重要
- 心拍数・心拍出量の増加
- タンパク質・脂質・糖質代謝の調節
分泌が過剰な状態を「甲状腺機能亢進症」(代表的疾患:バセドウ病)、不足を「甲状腺機能低下症」(代表的疾患:橋本病)といいます。前者では動悸・体重減少・多汗、後者では倦怠感・体重増加・むくみなどの症状が現れます。甲状腺ホルモンは生命維持に欠かせない重要なホルモンとして、臨床でも広く検査・治療の対象となっています。
使い方・例文
健康診断の血液検査でTSH・FT4・FT3が測定されるのは甲状腺ホルモンの分泌状態を調べるためです。甲状腺機能低下症では合成甲状腺ホルモン(レボチロキシン)の補充療法が行われます。
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