トリヨードサイロニンとは?
とりよーどさいろにん
トリヨードサイロニンとは、甲状腺から分泌されるホルモンで、全身の代謝を活発にする強力な生理活性物質です。
トリヨードサイロニン(T3)は、甲状腺が産生・分泌する甲状腺ホルモンの一種で、ヨウ素原子を3個含むことからこの名がついています。もう一方の甲状腺ホルモンであるサイロキシン(T4)と比べ、T3は生理活性が約3〜5倍強く、体内では主にT4がT3に変換されて効果を発揮します。
T3は体内のほぼすべての細胞に作用し、以下のような広範な生理機能を担います。
- 基礎代謝の促進(体温産生・エネルギー消費の増大)
- 心拍数・心拍出量の増加
- タンパク質・脂質・糖の代謝調節
- 成長や神経系の発達への関与
血中T3濃度は視床下部・下垂体によるフィードバック機構で厳密に制御されており、過剰になると甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)、不足すると甲状腺機能低下症(橋本病など)を引き起こします。臨床では血中T3・T4・TSH(甲状腺刺激ホルモン)を測定することで甲状腺の状態を評価します。
使い方・例文
健康診断で「甲状腺ホルモン検査」を受けるとき、トリヨードサイロニン(T3)の値は甲状腺の過活動や低下を判断する重要な指標として用いられます。
この用語をシェア
最終更新: