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環境疫学とは?

かんきょうえきがく

環境疫学とは、大気・水・土壌・化学物質などの環境因子への曝露と、人の健康や疾病との関係を集団レベルで調査・解析する疫学の一分野です。

環境疫学(Environmental Epidemiology)とは、自然環境や生活環境の中に存在するさまざまな因子——大気汚染物質、水質汚染土壌汚染化学物質、騒音、紫外線気候変動など——が人の健康に与える影響を、集団(人口集団)を対象として科学的に明らかにする疫学の専門分野です。

研究の主な対象は以下のように多岐にわたります。

  • 大気汚染(PM2.5・オゾン・NO₂)と呼吸器疾患・循環器疾患・がんとの関連
  • 飲料水中の重金属・農薬・消毒副産物と健康影響
  • 化学物質(内分泌かく乱物質・農薬)の胎児・小児への影響
  • 気候変動による熱中症・感染症・花粉症の増加
  • 生活環境(騒音・緑地・都市構造)と精神健康・肥満との関係

研究デザインとしてはコホート研究・症例対照研究・生態学的研究などが用いられます。特に「曝露の客観的な測定」が難しいことが環境疫学固有の課題であり、バイオマーカー(血液・尿中の化学物質濃度)やGIS(地理情報システム)を活用した曝露推定技術が発展しています。

環境疫学の知見は、大気汚染規制・水質基準・化学物質管理などの環境政策に直接活かされます。水俣病やイタイイタイ病のような公害問題の解明にも疫学的手法が用いられており、日本における環境疫学の歴史と国際的貢献は大きいものがあります。

使い方・例文

「環境疫学の研究によって、長期にわたるPM2.5への曝露と肺がん発症リスクの関連が示され、大気汚染規制の強化に科学的根拠を与えた」という場面で使われます。

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