水質汚染とは?
すいしつおせん
水質汚染とは、川・湖・海・地下水などの水環境に有害な物質が混入し、生態系や人間の生活に悪影響をもたらす環境問題です。
水質汚染とは、河川・湖沼・海洋・地下水など自然の水域に、人間活動や自然現象によって有害な物質が流入・蓄積し、水の清浄さが損なわれる状態を指します。水は生態系の基盤であり人間生活に不可欠な資源であるため、その汚染は生物多様性の喪失から飲料水不足、食料安全まで広範な問題を引き起こします。
水質汚染の主な原因は次のように分類されます。
- 生活排水 — 家庭からの洗剤・し尿・食品廃棄物
- 産業排水 — 工場からの重金属・化学物質・有機溶剤
- 農業排水 — 肥料・農薬に含まれる窒素・リン・殺虫成分
- プラスチック汚染 — 海洋に流入したマイクロプラスチックの蓄積
- 油流出 — タンカー事故などによる油膜被害
水質汚染が進むと、水中の酸素が減少して魚介類が死滅したり、有害な藻類が大量増殖する富栄養化が起こったりします。また、汚染された水を飲料水として利用した場合、消化器系疾患・重金属中毒・がんリスクの増加など深刻な健康被害をもたらすことがあります。日本では1950〜70年代の高度経済成長期に水俣病(メチル水銀)やイタイイタイ病(カドミウム)といった公害病が発生し、水質汚染の危険性が広く認識されました。
現在は水質汚濁防止法などの法規制や下水道整備によって国内の水質は改善されてきましたが、世界的には安全な水へのアクセスが困難な地域がいまも多く残っており、国連の持続可能な開発目標(SDGs)でも重要課題として掲げられています。
使い方・例文
工場からの排水が川に流れ込んだことで水質汚染が起き、下流の魚が大量死するという事例が報告された。
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