熱的低気圧とは?
ねつてきていきあつ
熱的低気圧とは、地表が強く加熱されて上昇気流が生じることで形成される低気圧で、温暖乾燥な地域に現れやすいのが特徴です。
熱的低気圧(ねつてきていきあつ)とは、地表面が太陽放射によって強く加熱された結果、近傍の空気が暖められて密度が下がり、上昇することで地表付近の気圧が低下して生じる低気圧のことです。力学的な仕組みによって形成される温帯低気圧や、対流活動が活発な熱帯低気圧とは発生原理が異なります。
熱的低気圧の特徴は以下のとおりです。
- 砂漠や乾燥した平原など、日射が強く湿度が低い地域で発生しやすい
- 水蒸気が少ないため降雨をもたらさない場合が多い
- 熱がなくなる夜間には弱まり、日中に強まる日変化が顕著
- 一般的な低気圧と比べて規模が小さく、閉じた等圧線が描かれないこともある
代表例としては、夏季のインド亜大陸北西部(タール砂漠周辺)やアラビア半島に発生する熱的低気圧が挙げられます。この低気圧がインドモンスーンの流入を促す要因のひとつとなっていることでも知られています。日本では夏の内陸部(関東平野など)で局地的に熱的低気圧が発生し、海陸風の循環に影響を与えることがあります。気象予報士試験でも頻出の概念で、温帯低気圧との発生原理の違いを正しく理解することが求められます。
使い方・例文
夏の猛暑日に関東平野の内陸部で局地的な熱的低気圧が発達すると、海から湿った風が引き込まれ、都市部への気流が変化することがあります。
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