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熱カルストとは?

ねつかるすと

カルストとは、永久凍土融解することによって地面が陥没・変形し、湖や窪地が形成される周氷河地形の一種です。

カルスト(英: thermokarst)とは、永久凍土地帯において地中の氷が融解することで地盤が不均一に沈下・崩壊し、陥没地形・湖沼・窪地などが形成される現象および地形を指します。石灰岩溶解によって生じる「カルスト地形」と外見が似ているため、「熱」(thermo=温度)を冠してこの名がつきました。

永久凍土は地下に大量の氷を含んでいます。気温上昇・植生変化・水の流入などが引き金となって地中の氷が溶けると、体積が減少して地盤が局所的に沈みます。この結果、次のような地形が生まれます。

  • 熱カルスト湖:陥没した窪地に水が溜まって形成される浅い湖。シベリアやカナダの北極圏に無数に存在します。
  • アラス:熱カルスト湖が排水されて干上がった後に残る草地状の窪地。
  • ソリフラクション地形:融解した土壌が緩やかな斜面を流れ下ることで生じます。

熱カルストは地球温暖化との深刻な関係が指摘されています。永久凍土には大量の有機物が凍結保存されており、融解が進むとメタンや二酸化炭素が放出され、温暖化をさらに加速させる「正のフィードバック」が懸念されています。シベリア・アラスカ・カナダ北部などで熱カルストの拡大が観測されており、インフラへの被害(建物の傾き・道路の陥没)も深刻な問題となっています。

使い方・例文

「シベリアの永久凍土地帯では、温暖化の影響で熱カルストによる湖が急増している」のように、気候変動や北極域の環境変化を報じる文脈で使われます。

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