無方向性電磁鋼板とは?
むほうこうせいでんじこうはん
無方向性電磁鋼板とは、あらゆる方向で均一な磁気特性を示す薄い鉄合金板であり、モーターや発電機の鉄心材料として広く使われています。
無方向性電磁鋼板とは、磁気特性が圧延方向に依存しない、つまり全方向に均一な磁気特性を持つように製造された薄い電磁鋼板のことです。英語では「Non-oriented electrical steel」と呼ばれます。
電磁鋼板は一般的な鋼に比べてケイ素(シリコン)を数パーセント含み、電気抵抗を高めることで渦電流損を低減しています。方向性電磁鋼板が圧延方向に優れた磁気特性を持つのに対し、無方向性電磁鋼板は製造工程で特定方向への磁気異方性を抑えるよう制御されています。
主な用途は次のとおりです。
- 電気モーターの固定子・回転子鉄心(家電・産業用・EV用モーター)
- 発電機の鉄心
- 小型変圧器
- 各種電気機器の磁気回路部品
モーターの鉄心では磁束が回転しながら通過するため、全方向で低損失かつ高透磁率であることが求められます。無方向性電磁鋼板はこの要件を満たす最適な材料です。近年は電気自動車(EV)の普及に伴い高効率モーター用の高グレード品需要が急増しており、低鉄損・高磁束密度の製品開発が進んでいます。
使い方・例文
電気自動車のモーターに組み込まれる無方向性電磁鋼板は、あらゆる回転方向で均一に磁力を伝えるため、高効率な動力変換を実現する重要な素材です。
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