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方向性電磁鋼板とは?

ほうこうせいでんじこうはん

方向性電磁鋼板とは、特定の方向に磁気特性を優れて発揮するよう結晶を配向させた珪素鋼板で、変圧器の鉄心に使われます。

方向性電磁鋼板(Grain-Oriented Electrical Steel)は、鉄にケイ素(珪素)を約3%含む合金圧延・熱処理することで、結晶粒の方向を一定に揃えた(配向させた)特殊な鋼板です。

なぜ配向が重要かというと、鉄の結晶には磁化されやすい方向(磁化容易軸)と磁化されにくい方向があるためです。方向性電磁鋼板では、ゴス集合組織と呼ばれる特定の結晶方位が圧延方向に高度に揃えられており、圧延方向に沿った磁化が非常に効率よく行えます。

製造工程では、冷間圧延と二次再結晶焼鈍(高温での熱処理)が鍵となります。この焼鈍で望ましい結晶粒だけを選択的に成長させる技術が核心です。

主な特長は以下のとおりです。

  • 圧延方向の磁束密度が高く、鉄損(エネルギー損失)が小さい
  • 変圧器の効率向上に直結する
  • 電力の送配電ロスの削減に貢献する

主な用途は電力変圧器・配電変圧器の鉄心で、エネルギー効率の観点から電力インフラに欠かせない素材です。これに対し、モーターなどの回転機器には磁化方向を問わない「無方向性電磁鋼板」が用いられます。

使い方・例文

送電網の変圧器に方向性電磁鋼板が使われることで鉄損が低減され、長距離送電でのエネルギーロスを削減する省エネルギーインフラの実現に役立っています。

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