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灌漑新田とは?

かんがいしんでん

灌漑新田とは、水路や堰などの灌漑設備を整備して荒れ地や原野に水を引き込み、新たに開発した水田のことです。

灌漑新田(かんがいしんでん)とは、江戸時代中心とした日本の農業開発において、河川から水路・堰(せき)・溜池などの灌漑施設を新たに築いて水を引き、それまで耕作されていなかった土地を水田として開拓したものを指します。「新田」は新たに切り開いた田のことで、「灌漑」はその開発に水利施設が伴っていることを示します。

江戸幕府や各藩は財政基盤を強化するため、積極的に新田開発を奨励しました。特に17世紀後半から18世紀にかけて大規模な開発が進み、全国の耕地面積は大幅に拡大しました。灌漑新田の開発には以下のような技術や工事が伴いました。

  • 河川からの取水口(水門・堰)の設置
  • 用水路の掘削と管理組合の組織化
  • 溜池の築造による水の安定確保
  • 排水路の整備による湿地の干拓

代表的な事例として、武蔵野台地に水を引いた玉川上水からの分水新田や、各藩が藩営で進めた大規模灌漑事業などが挙げられます。灌漑新田の普及は食料生産量の増大につながり、江戸時代の人口増加と社会の安定を支えた重要な農業基盤となりました。

使い方・例文

江戸時代の歴史の授業や農業史の文脈で登場します。「藩は灌漑新田の開発を進め、石高(こくだか)を増やした」のように、新田開発政策を説明する際に使われます。

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